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【仁インターナショナルニュース Vol.29】誰かに話したくなる日本の迷信の実は・・・

オフィシャル ニュース

おはようございます。
本日も仁インターナショナルグループをご利用頂き
誠にありがとうございます。

本日は、お家でちょっとした話ネタになる日本の【迷信】について
ご紹介いたします。

「朝蜘蛛は殺すな、夜蜘蛛は殺せ」は迷信?
目次

■蜘蛛は仏陀(お釈迦様)のお使いだった?■

■朝蜘蛛は縁起物・夜蜘蛛は不運の前兆■

■朝蜘蛛を見ると晴天になる■

蜘蛛は仏陀(お釈迦様)のお使いだった?

ずいぶん昔から「朝蜘蛛は神様のお使い」という言い伝えがありました。

いつから言われるようになったのかはわかりませんが、現代でも芥川龍之介の『蜘蛛の糸』などで、そういう印象を持つ人は多いのではないでしょうか?

芥川龍之介といえば、彼の作品はオリジナルなものがあまりなく、ほとんどが元々ある話の翻案とのこと。

この『蜘蛛の糸』もその1つで、元ネタはアメリカの仏教思想家ポール・ケーラスの『因果の小車』という話だと考えられています。(以前はドフトエフスキーの『一本の葱』と考えられましたが今はこちらの説が有力)

『因果の小屋』の出版は1894年。

ケーラスはただの小説家ではなく仏教思想家でした。仏陀(お釈迦様)の使いとして蜘蛛が出てくるのは、仏典かどこかに書かれていたのを取り入れたのかもしれません。

おそらく、もともと蜘蛛は「神様のお使い」というより、仏教の世界で「仏陀(お釈迦様)のお使い」とされてきたのでしょう。

「極楽とこの世を糸でつなぐ生き物」と考えられていたのです。

朝蜘蛛は縁起物・夜蜘蛛は不運の前兆

蜘蛛は、商売人の間で縁起の良い生き物として広まるようになりました。

お客さんを連れてきてくれる生き物なので、朝見かけるとその日は商売が繁盛すると信じられていたのです。

他にも、待ち人が来たり、福を運んでくるといわれたり、吉兆の前ぶれと考えられていました。

反対に、夜蜘蛛は地獄からの使者で、泥棒を招くというジンクスや 不運の前兆と考えらえていたんです。

ただし、「夜蜘蛛も吉兆」と伝わる地方もあるようです。

朝蜘蛛を見ると晴天になる

蜘蛛が朝から糸で網を張ると天気が良くなるといわれます。そこから、朝蜘蛛は吉兆だと考えられるようになったという説があります。

蜘蛛が網を張るのは、晴天の日だけなのだそうです。晴れの日は、網にかかる虫がよく飛んでいるのでしょう。

朝蜘蛛を見ると「その日はお天気」というのが派生して、気持ちいい1日を運んできてくれる縁起の良いものと考えられるようになりました。

一方、蜘蛛が夜に網を張るのは、巣を作るためです。家の中が蜘蛛の巣だらけになるのがいやだから、また単純に夜見かける蜘蛛が不気味だから夜蜘蛛は退治しろと言われるようになったのだそうです。

なんだか適当な気もしますが、そもそも伝承というものは「科学的根拠のないもの」なので、心理的な理由も大きいようです。

まとめ

実は、蜘蛛は「益虫」といわれます。
その中でもアシダカグモは、ゴキブリ、カ、ハエ、ダニなど家の中にいる害虫を食べてくれるよい虫なんです。

一部の昆虫ファンの間では「軍曹」と呼ばれているほどです。

そして、蜘蛛はカやハエと違って、疫病(伝染病)の媒体にもならないのです。

一部の毒蜘蛛などを省くと、家にいてもウェルカムな虫のはずなんですね。

それじゃあ、もう少しかわいい形をしていればいいのに・・・
いくら良い虫でも、あのグロさは許せません。
走り出したら、ものっすごいスピード・・・

アシダカグモは、性格も大人しくて良いらしく、めったに人前に出て来ようとしないそうです。

そして、福を招き、晴天を導き、おまけに害虫も食べてくれる素敵な虫のはずなんです。なので、本当は退治する必要なんてないのです。

でも、どうしても無理な人は、できるだけ遭遇しないように家に呼び込まないようにしましょう。

ということで、蜘蛛は良い虫で縁起物なので、できるだけそっとしておきましょうというお話でした。

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